幸せの明日
♪キーンコーンカーンコーン♪
アタシが学校に着く頃にはチャイムが鳴り響いていた。
アタシは正門の前で立ち止まっていた。


「こら‐!!チャイムは鳴ったぞ!?早く自分の教室に行け!!」
その時、背後で誰かに怒鳴られた。
アタシはゆっくりと後ろを振り返った。

そこには生徒指導の先生が立っていた。
アタシは物凄い目つきで睨み付けた。

「はぁ?てめぇ誰に向かって口きいてんだよ!?」
アタシはそう叫んだ。

先生の血の気が引いていく。
「大崎…か?なんで、お前がここにいる…?」

アタシはこの言葉にキレた…。
「アタシが学校来ちゃ悪いわけ!?なんでてめぇら教師にそんな事まで決められないといけないわけ!?」
アタシは物凄い勢いで先生の胸ぐらを掴んだ。

「…大崎ッ!!誰か来てくれ!!」
先生がそう叫ぶと、状況に気付いた先生達がアタシを取り押さえた。




そしてアタシは、沢山の先生達に連れられ生徒指導室に呼ばれた。
「大崎、よく来たな。」
先生はそう言ってアタシに笑いかけた。

何こいつ…声震えてるし…大人は何もかも矛盾してる……。
「大崎、もう自分のクラスに戻っていいぞ。」
先生はそう言ってアタシの、鞄を手渡してきた。

アタシはそれを受け取った。
「触んないで。きもいよ?」
アタシはそう言って生徒指導室を出た。
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