幸せの明日

指輪

アタシは明日香と二人で自由時間を過ごしていた。
可愛い小物が揃った雑貨屋を回っていた。

「ねぇ恵!!これ可愛い‐」
「どれ‐?」
明日香に呼ばれたアタシは明日香の居る所に近寄った。
明日香が指差していたのは銀色のシンプルなデザインの指輪だった。

「あ、ホントだね。可愛い♪」
「でしょ!?ねぇねぇ、お揃いで買わない!?」
明日香は嬉しそうに頬笑んだ。
「ん。いいよ。」
「ホント!?わぁい♪♪」
アタシ達はその指輪を持ってレジの綺麗なお姉さんに渡した。
「アナタ達、仲いいのねぇ♪♪」
お姉さんがアタシと明日香を見て頬笑んだ。
「ありがとうございます♪♪」
明日香がペコっと頭を下げる。
「あ、特別に二人の名前、指輪に彫ってあげようか?」
「ホントですか!?恵、どうする?」
「せっかくだから彫ってもらおうか♪」
アタシはそう言って明日香の頭を撫でた。
「じゃあ、お名前を教えてくれるかな?」
「明日香と恵です♪♪」
明日香はお姉さんの質問にすぐ応えた。
「分かりました。」
そう言ってお姉さんは指輪を持って奥の部屋へと入っていった。
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