幸せの明日
「ねぇ恵♪帰りに北海道の雪持って帰ろっか!?北海道っていったらやっぱ、雪だよね〜♪♪」

荷造りをしているアタシの横で明日香がはしゃいでいる。
そう。今日は東京に帰る日だ。
「はぁ?どうやって持って帰んのよ(笑)」
「う〜ん…あ!ほら、クーラーボックスに入れて!」
「はいはい(笑)バカ言ってないの♪ほら、明日香の荷物片付けておいたからね。」
アタシは明日香の提案を無視し、ホテルの玄関前に荷物を置いた。
「ありがと♪♪って…なぁんか話を流されたような…」
明日香がすかさずアタシを睨む。
「な、なんの事かなぁ〜」
アタシは笑って、誤魔化した。
明日香はまだ何か言いたげな顔をしたが、それ以上何も突き止めては来なかった。
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