幸せの明日
アタシは部屋に入ってすぐにベッドに座った。
携帯を手に取る。
明日香に連絡しなきゃ…。
―♪♪―
―ガチャ―
『もしもぉし!』
明日香は3コールぐらいで出た。
「もしもし‐今帰って来たよぉ〜」
『おかえりなさい!♪んで、涼介くんとはどぉだったの!?』
もうその話題かい
まぁ、なんだかんだ言って心配してくれてるんだよね(笑)
「えっと…付き合う事になった…よ〃〃」
アタシは照れ隠しで小さな声で呟いた。

『…まじ?』
「うん…。明日、二人で遊び行く〃〃」
明日香は信じられないとでも言う様な間抜けな声を出した。
『やったぁぁ!!よくやったね恵〜!!おめでとぉ♪♪♪』
「ありがと♪♪おかげさまで何よりです(笑)」

予想以上に喜んでくれた明日香。
すごく嬉しかった。
時には怖いお母さんみたいに、時には甘えん坊の妹みたいに、そして何より一番の親友でいてくれて…。
アタシにとって、すごく心強くて大好きな親友だ。

『じゃ〜明日はちゃんと楽しんで来てね♪♪』
受話器から嬉しそうな明日香の声が聞こえて来る。
「うん☆分かったぁ♪♪じゃあまた明後日ね♪」

『はぁい♪またね〜』
―ガチャ―

アタシは明日香との電話を切ると、ベッドに横になった。
< 161 / 197 >

この作品をシェア

pagetop