幸せの明日
「俺は…お前が居たから沙梨亜の事から立ち直れた。お前は俺の支えだった。」
涼介がアユリに向かって話だした。
「だけど恵を傷つけるお前を見て…許せなかった。俺は人の死を見てきたから…お前が恵に死ねばいいって言った事がずっと胸に引っ掛かってた。お前とは、価値観が違いすぎたんだ…ごめんな。」
涼介はアユリに頭を下げた。

「謝ったところで…涼介がアタシのとこに戻って来るわけじゃないでしょ…!?」

図星をつかれたのか、涼介は急に黙り込んだ。

アタシは、冷静にアユリに近づいた。
< 183 / 197 >

この作品をシェア

pagetop