幸せの明日
「違う……」
「は!?」
アタシは立ち上がって祐樹に近付いた。
「違う!!アタシはアンタの奴隷なんかじゃない!!」

大きな声を張り上げた。
「どうして……?アタシは祐樹の何なの?アタシは祐樹の事を信じてる…信じてるからお金だってちゃんとつくった…なのに少ないって……奴隷なんかじゃないんだよ……アタシは…祐樹の何なの…?」

アタシは目に涙を溜めて必死に問いかけた。
「ハ…ハハハッ…!!」
祐樹は笑っていた。
「お前?お前は俺の……」








  「奴隷にすぎない」





アタシは自分の耳を疑った。
「てめぇはただの奴隷だ。それ以外なんもねぇ。何が信じてるだよ…バカじゃねぇの!!?」

―バキッ!!―
祐樹はアタシの右頬を再び思い切り殴った。
さっきとは比べものにならないぐらいの力で。
アタシの右頬はあり得ないくらい腫れた。

「祐樹…!!アタシは祐樹が大好き…だよ…?祐樹は……違うの…?」

「あ?元々、好きなんかじゃねぇよ。てめぇみたいな援交女きもいし!汚れてるくせによ!?」


アタシは目の前が真っ暗になった。
ああ…やっぱり利用されてたんだね…?
アタシはただただ呆然としていた。

もう…いいや…
アタシの目からは静かに涙が流れた。
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