幸せの明日
「おい。」
祐樹の声がした。
アタシは恐る恐る顔を上げる。
「ひっ…!!」
アタシは祐樹のあまりにも酷い姿に後退りしてしまった。
祐樹はシンナーの吸いすぎで目が白眼を向いていた。

アタシは立ち上がって逃げようとした。
だがその時……

―グッ!!―
腕を捕まれた。
「なに逃げようと…してんだよ!!!?」

―バキッ!!―
「うっ…!!」

祐樹の拳はアタシの腹部に命中した。
「なぁ…聞いてんのか?こらぁ!!!」
―バキッ!!―

「っ……!!」

祐樹はアタシを殴り続けた。
蹴って…
叩いて…
これでもかと言うほどに…アタシを傷めつけた。


「あ〜ぁ!彼女、可哀想に。せっかくのべっぴんさんがダメになっちまってるじゃないか〜。祐樹もやるなぁ〜(笑)」

「だよなぁ〜(笑)」

どうしてこの人達はこんなにも笑っていられるの…?アタシは不思議でならなかった。

アタシの顔は原形が分からなくなっているほどだった。
口は切れて血を流し、顔はぱんぱんに腫れていた…。
【いっそのこと殺して】

そう思えるほどだった。
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