幸せの明日
「てんめぇ!!」
アタシは気が狂った様にアユリに掴みかかった。
「…恵っ!!」

明日香がアタシの手を掴む。
「明日香!?」
振り返ると涙ぐむ明日香がアタシを必死に見つめていた。

「お願い…喧嘩はやめて…恵が傷ついてる姿なんて見てられない…。」
「明日香…」


『休憩時間終わり〜!各クラスのバスに乗れ‐』
その時、外での放送が聞こえた。
「ちっ!時間か…。大崎恵っ覚えとけよ!?」

アユリと鈴音はそう言うとバスから立ち去った。
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