幸せの明日
「明日香…大丈夫…?」
アタシは明日香を抱き上げた。
「うん。大丈夫だよ!」
明日香はそう言って頬笑んだ。
だけど明日香の顔を見れば、無理しているのがまる分かりだった。
「頬っぺ痛かったでしょ…」
アタシは優しく明日香の頬を撫でる。

「ううん…恵が怪我しなくてよかった…」

「バカ…人の事より自分の心配しなよ…」

アタシは強く強く、明日香を抱き締めた。
明日香はアタシの…
大切な存在だから。
アタシが明日香を守るんだ…。
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