短編集*
年下の君
青空の下のグラウンドー・・・私はここが大好きだ。
この開放感


体をすり抜けていく風


照りつける太陽


全てがわたしの中に吸収されていくようだ。



陸上部部長のわたし小山凛はみんなより1時間早く来るのが日課になった。
この1時間は私だけのモノー・・・そう思ってたのに




「なんでアンタがいんのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「なんでって練習しにきてんスよ。」



しれっとした顔がむかつく!

 このむかつく奴は私の後輩・佐渡翔。



「私のじかんだったのになー・・・」
まぁ、ここは学校のグラウンド。共有するのは当たり前なんだけどさ…




「せんぱ~い、コレもらってもいいッスか?」


 ひょいっと私の鞄から奴は青いものを抜き取った。
何だアレ。目が悪い私は適当にいいよ~といったが・・・
















…ん?あれ、スポドリじゃね?





 「ちょい待ちぃぃぃぃ!!」そういったときには
ときすでに遅し。

 もうジュースは彼の口の中へ流れていった。


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