短編集*
「うぅ~……私のジュースがっ…!」
「心配すんのそこスか?」
見事に私のスポドリはからっぽだ。おいおい、まだ1限目すら始まってないよ~。
「先輩。」
「え?」半泣きのまま後をむくと翔の顔がドアップにあった。
「ちょ…」
言葉が途切れた。
ちゅ。
「……これでジュースの味、するでしょ?」
じゃぁ、といって翔はグラウンドから出て行った。
な…
なな…
「なななななななっ///」
キス!!私のファーストキス!
ボンっと顔が熱くなった。
「何なのよぉ……」
小さくグラウンドに響いた。