短編集*

 「うぅ~……私のジュースがっ…!」
 「心配すんのそこスか?」

見事に私のスポドリはからっぽだ。おいおい、まだ1限目すら始まってないよ~。
 「先輩。」
「え?」半泣きのまま後をむくと翔の顔がドアップにあった。




   「ちょ…」

言葉が途切れた。




  


     ちゅ。





「……これでジュースの味、するでしょ?」



じゃぁ、といって翔はグラウンドから出て行った。






な…



なな…

「なななななななっ///」

キス!!私のファーストキス!
ボンっと顔が熱くなった。


「何なのよぉ……」

小さくグラウンドに響いた。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop