彼方
第一章
2531年


地球から10万億光年離れたとある星。

ここが僕等の住処だった。



2100年を越した頃、

僕等の住む地球に他星の生物が侵略してきた。


その頃の僕等地球人は成すすべも無く

あっさり侵略してしまった。


他星の生物を追い出そうと訴えた人もいたが、

大半の地球人はあきらめていた。

次第に訴えていた人も諦め、

戦うのではなく地球から逃げる事に専念した。

僕の先祖も、その一人だ。


宇宙人侵略から20年後、

ようやく地球から逃げ出す事に成功した。



それと同時に、僕等「飛漸一族」は誕生した。


飛漸一族は、特に戦闘能力の高い地球人からなる組織で

一族なんてあるが、血は繋がっていない。


その中でも、特に戦闘能力の高い人から結成された

「ユニバース」という組織がある。

そのユニバースの一人、水星の彼方とは僕の事だ。

うすい茶色の髪を、襟足を少し伸ばした状態でカットしてある。

どうみても小柄で少年というイメージのある僕でも

一応はユニバースのメンバーなのだ。


歳は少年なのだが。


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