お伽話
「俺です。」
皮肉めいたように顔を出すサン
そこには朝食が準備されていた。
「ルナ様、新しい世話係のサンです
サリーの後の事は、このサンが面倒を見てくれるようです。」
「・・・・えぇ、サリーがやめてしまうから早めにとアベルに頼んだの。」
昨日の話しで
アベル以外には
本当のことは伏せておくようになったのだ。
なので、サンは今日から
世話ががりという形になっている。
つまり、初対面を演じなければならない。
さっきは口が滑ってしまったが、
サリーは気づかなかったのか
「後は若い者同士で。」
そうニヤニヤしながら部屋を後にした。
「・・・そういえば、サン!!
昨日私の服を・・・。」
さっきは怒ってやるの気持ちでいたのだが、
本人を目の前にするとなかなか続きが出ない。
「俺じゃない、サリーに頼んだ。」
「そ、そう?
・・サ、サンっ!・・こここ紅茶をっ!」
「・・・・・・。はい、ルナ様」
えっ?
「今、・・・笑った?」