お伽話


「俺です。」


皮肉めいたように顔を出すサン
そこには朝食が準備されていた。

「ルナ様、新しい世話係のサンです
サリーの後の事は、このサンが面倒を見てくれるようです。」


「・・・・えぇ、サリーがやめてしまうから早めにとアベルに頼んだの。」

昨日の話しで
アベル以外には
本当のことは伏せておくようになったのだ。
なので、サンは今日から
世話ががりという形になっている。


つまり、初対面を演じなければならない。

さっきは口が滑ってしまったが、
サリーは気づかなかったのか

「後は若い者同士で。」


そうニヤニヤしながら部屋を後にした。


「・・・そういえば、サン!!
昨日私の服を・・・。」

さっきは怒ってやるの気持ちでいたのだが、
本人を目の前にするとなかなか続きが出ない。


「俺じゃない、サリーに頼んだ。」


「そ、そう?

・・サ、サンっ!・・こここ紅茶をっ!」




「・・・・・・。はい、ルナ様」





















えっ?




「今、・・・笑った?」





< 30 / 57 >

この作品をシェア

pagetop