お伽話


愕然とはこのことだ

目に涙を浮かべ
傷だらけのサンを見つめる

「姫様、勘違いをされているようですが・・・
サンは気を失っているだけです。」

「えっ?」

「もうじき目が覚めることでしょう
傍に居てあげてください。」


私は帰りますと
足を進めながら手を振る

リジェンの姿が見えなくなり

傷だらけのサンを心配そうに見つめる


すると、サンのまぶたがゆっくり開き
綺麗な真紅の瞳が
ルナを捕らえる

「ルナ・・・」


「サ、サンっ!」

「ルナ、俺・・・」

サンが言い終わる前にルナが
口を開く

「どうして、勝手に居なくなったの!?
そうして、わたしに何も言わずに・・・」


「悪かった、」

バツの悪そうな表情を見せ
ルナの頭大きな手を乗せる


「悪かったよ、勝手に居なくなって・・・」


優しく、

優しく

ルナを引き寄せる


「・・・会いたかった。」

「あぁ、」

「私の用心棒なんだから
勝手に居なくならないでください」

「・・・・あぁ、」


「なんで、笑うんですかっ!」

「わり、・・・」


そうして、目線が合えば
笑いあう

そして、自然と顔が近づく

そうすれば、もう

二人の距離は・・・




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