僕らのアナザーリアリティ
放課後、3人はいつも通り一緒に帰ろうと3階の廊下を歩いていた。
「なぁ今日リトの家行ってもいい?」
「いいよ。宿題一緒にやりたいんでしょ?」
「ばれたか」
「だって今日は宿題多かったから、ね?よければ柚木もおいでよ」
「さっすがリト!!もちろん行くよ」
「いいよなぁ柚木は、」
「?何がだよ」
「だって柚木はリトの家の隣だからすぐ行き来できんだろ!」
「歩だってリトの家から歩いて15分なんだからたいして変わらないと思うんだけど」
「でも隣じゃねーもん。俺もお隣りさんが良かったのに(-"-;)」
「まぁまぁ。結局遊ぶときはいつも3人一緒なんだからいいじゃん(笑)」
「まぁそうなんだけど」
「だな(笑)」
「ね?」
そのとき
『...と...けた...』
「??」
「...リトどうかした?」
「いや、何か声が...」
「声?俺は聞こえなかったけど?」
「そう...だよね?気のせいかな...」
『やっと見つけた。』
「!!やっぱり気のせいじゃないよ!」
「俺にも聞こえた!歩は聞こえた?」
「あぁ。今のは俺にも聞こえた」
『ようやく巡り逢えた!』
「この声、階段のほうから聞こえてくるよ」
「なら行ってみるか?どうする?リト」
「俺らはリトが行くならどこまでだってついていくからさ」
「ありがとう歩、柚木...行ってみよう。なんだか行かなきゃいけない気がするんだ」
「じゃあ早く行こうぜリト、柚木!」
「あぁ」「うん」