センセイと内緒。
☆゚。第一章。゚☆
出会い。 -光-
…恋ってなんだろ。
よく考えてみたら、結構難しい問題。
「はぁ…恋したいなぁ。」
橋立光、高校生2年生。
普通に恋愛がしたいこの時期…
「うぅ~!!恋したいのぉおおおお!!!!」
バンッ
「光!!?」
「ひゃう!?」
部屋でベットに寝っ転がりながら叫んだ私に、すごく焦った声でドアを開けた私の兄。名前は湊(みなと)。
「お兄ちゃん、驚かせないでよぉ…」
「はぁ…それはコッチのセリフだバカ。
隣の妹の部屋から、いきなり叫び声が聞こえたら驚くだろ。」
お兄ちゃんは静かにドアを閉めて、私の前に座った。
心配してくれたんだ…
やっぱり優しいなぁ、湊お兄ちゃん。
「どうしたんだ?いきなり叫んだりして。」
「んー?えっとね…恋がしたくて。」
「こ、恋…?」
お兄ちゃんは首を傾げて、「もうしてるんじゃなかったのか?」と聞いた。