図書室とタオルケット


『雄志。お前は頭がいい。だから大人が嘘の証言をした時、ズバズバ突き詰める。お前がいるとこっちは下手なことが言えなくなる』

『涼。お前は一番強い。こいつらが知らないたくさんの痛みを背負っている。幾度も幾度も殴られたな。こいつらのヘマ全部自分のせいだって引き受けて、こいつらを守ってる』

『杏。お前はこんな奴らをすべて理解して、こいつらの痛みを全部自分のものにした。こいつらお前がいないと今頃死んでる。でかい母だ』

『俺はお前たちを抱きしめる。背骨が折れるくらい強く。もう逃げなくていい、よく頑張ったな』

先生はそう言い終わると大粒の涙を流した。
私たちも泣いた。

その日の夜、少しだけならあの先生を信じてもいいかなって思えた。

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