現実的な恋愛事情
屋上には、もう拓也がいた。
「遅くなってごめんね」
「イャ、呼び出したの俺だし
全然大丈夫だよ」
「それで、相談ってなに??」
「実はさ、初デートって何処に行けば
いいかな〜って
拓也の行きたいとこに行く。って
言われたからどうしていいか分からなくてさ、、、」
「そっか、、、水族館は??」
水族館は、ずっと
拓也と一緒に行きたいと思っていた場所、、、
「水族館、、、いいな!!ありがと麻里!!」
「ううん、こんなんでよかったら
いつでも」
「じゃあ、明希のこと待たせてるから
行くな!!またよろしくな!!」
「う、うん、、、」
ずっと憧れていた
拓也との水族館デート。
それが、拓也が
あたしじゃない違う女の子と行く。
あたしは、夕方の屋上で
拓也が行ってしまった
扉をただ見つめた。