藤井先輩の私。
「なに言ってんだ!雑魚!」
「殺されてぇのか!!」
「ふざけてんじゃねぇぞ!!」
背後から飛び交う仲間たちの怒りの声。
私は無言で手を挙げて、鎮めた。
コマたち幹部もなにか言いたそうだが、ぐっと我慢してる。
「紅蓮が劣ってる?どういうこと」
あたしは冷たく睨みつける。
「これ見ろよ」
「笑えるよなァ…これが紅蓮の元総長だなんてよぉ」
ゲラゲラと下品な笑い声が天竜の方から聞こえてくる。
男が地面に落とした一枚の写真。
よく見るとそれは、姉の姿だった。
紅蓮色に染めていた髪の毛を黒髪にして、三つ編みで結っている。
昭和を想わせるようなメガネをかけて笑っている制服をきた綾姉。
「落ちたもんだよな。紅蓮も、今なら天竜の方が上だぜ」
聞き捨てならねぇな。
落ちた…だと?
綾姉がこういう格好してるからか?
マジメに学校行ってるからか?
綾姉は最強だ。
どんな姿をしてようと、私は綾姉には勝てねぇ。
ずっと…。
それを愚弄するとは…許せねぇ!