藤井先輩の私。
………………
………






「へぇそんなことがあったんですの。江梨香よく頑張りましたわね!お姉さんとてもうれしいわ」




「気持ち悪」



「何が気持ち悪いのかしら?お水飲む?」




……そのしゃべり方が気持ち悪いんだってば、綾姉。





ここは楠木家。


両親と綾姉が住む家。



久しぶりに綾姉のところに遊びに行ったら、部屋の感じがすごく変わってて、しゃべり方も変わってて、見た目も変わってて…すごく驚いた。



「綾姉…家ぐらい普通に話せば?」



「いやですわ!いつどこでボロが出るかわかりませんもの。だから常にこの口調にするんですの!」


聞いてるこっちが、疲れるよ。



「それに、私のことは“綾姉”ではなく“綾女お姉様”と呼びなさい。江梨香」


「ぶはっ!」



飲みかけの緑茶こぼしちまったじゃねぇかよ。



「綾女お姉様?」


うわっ言っただけで鳥肌立つ!



「そうよ。そういうふうにこれからはお呼び」



紅蓮の総長だった面影0だなこりゃ…。



「で、好きな奴とは進展あったわけ?」



唐突にそう聞くと、綾姉…綾女お姉様は、顔をおおって恥ずかしがった。


…おいおい。




「ちょっと聞いてよ江梨香!!今日ヤバかったのよぉ!!席替えでね!!」


「隣の席になれたの?あーよかったね」



「ちがうの!!席替えで移動するときにすれ違ったの!!」






は…はい?



「すれ違った?…え?…それだけ?」


「そうよ!」



そんなに恥ずかしがりながら喜ぶこと!?



「もう心臓破裂するかと思ったわよ!」





そりゃ大変だ。


   
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