2222―SF(すっとぼけフィクション)―
○○○○○


あたしたちを乗せたトラックは


「サブナード7番シェルター入口」


っていうボロボロになった看板が立ってるトンネルに入る。

トラックは長い坂を下っていく。


シェルターって言うのはもう昔の呼び名。

今はもう立派な地下都市っていえる。
けっこう長い間下り坂をくだったあと、

車は、地下に作られた町に入っていく。


あたしたちが住んでる町に。



地上の空はあんなにも不気味だったけど、

地下の町はいつもと変わらずに動いていた。


最初はシェルターっていう名目で作られ始めた巨大な地下空間。

でも、
植物災害で家を失った人たちがシェルターに住み始めてからというもの、

どんどん発展していって、

今や地上よりも住みやすい空間になった。



天井は低いけど、ショッピングモールの中にいるような風景が広がっている。


二車線の車道の脇に立ち並ぶ明るいお店。

天井についている薄い橙色の蛍光灯が太陽のかわり。

冬も寒くないし夏も暑くない。


人間にとって快適な空間。
国民にとって最後の楽園。



酸素は半世紀前に発明された光合成促進技術を応用して作られた空気循環システムで、発電所からでた二酸化炭素を変換してる。


……らしい。よくわかんないけど。


あたしたちはスーパーの前で降ろしてもらった。

ボスのオッサンの脂ぎった視線からやっと逃げられる。


はぁ~つかれた。


早く買い物して帰ろう。


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