2222―SF(すっとぼけフィクション)―
◇◇◇◇◇
結局、花はもらって帰ることにした。
せっかくのご厚意だし。
「お花、奥さんにお渡ししておきますね」
優しそうな山下さんの声が聞こえる。
間違いなく、
彼に好感を持つ人は多いだろう。
オレよりたった2つ上の20歳なのに、
こうして自分の店を持つのも頷けるような気がする。
ユキが
[お花もらったよ、帰ろう]
というので、
「お仕事、頑張ってください」
と挨拶をしてから、
またユキの肩をつかんで歩き出す。
その途中で、
山下さんのことをちょっと考える。
オレにも、
あんなふうにして店をもったりする可能性が、
昔はあったのかな、
なんて。
今はもう、
その資格すらない。
○○○○○
ホテルの廊下みたいに、
広めの道の両側に並べられたドア。
その一つがあたし達の家。
ってか、
部屋っていったほうがいいのかな。
ここに住んで、
もう半年以上が過ぎた。
家に入って、
ごはんを並べるテーブルの前にワタルを座らせてから、
食事の準備にとりかかる。
ワタル目が見えないから、
あたしがやるしかないからね。
今日の料理は、
ちゃんとできるといいな。
結局、花はもらって帰ることにした。
せっかくのご厚意だし。
「お花、奥さんにお渡ししておきますね」
優しそうな山下さんの声が聞こえる。
間違いなく、
彼に好感を持つ人は多いだろう。
オレよりたった2つ上の20歳なのに、
こうして自分の店を持つのも頷けるような気がする。
ユキが
[お花もらったよ、帰ろう]
というので、
「お仕事、頑張ってください」
と挨拶をしてから、
またユキの肩をつかんで歩き出す。
その途中で、
山下さんのことをちょっと考える。
オレにも、
あんなふうにして店をもったりする可能性が、
昔はあったのかな、
なんて。
今はもう、
その資格すらない。
○○○○○
ホテルの廊下みたいに、
広めの道の両側に並べられたドア。
その一つがあたし達の家。
ってか、
部屋っていったほうがいいのかな。
ここに住んで、
もう半年以上が過ぎた。
家に入って、
ごはんを並べるテーブルの前にワタルを座らせてから、
食事の準備にとりかかる。
ワタル目が見えないから、
あたしがやるしかないからね。
今日の料理は、
ちゃんとできるといいな。