2222―SF(すっとぼけフィクション)―
◇◇◇◇◇


蹴られたわき腹が痛む。

一緒にいたのは女じゃなかったのか?


いや、
それ以前に…
女だからって、いや国から事務手続きのために来た人間だからって油断していた。


そしてかすかに聞こえてくる、

嫌な予感を増幅させる金属音……


きっとランボーで出てくるような鉄砲を持っているヤツラがいる。

しかも囲まれてるようだ。


にげだそうとしても、

しかしまわりこまれてしまうだろう。


そのあと、
ユキが状況を教えてくれた。

だいたい予想通り。


どうする?


「死なない程度になら、撃っても構わん」


男の声が聞こえた。


さっき、
オレが殴り飛ばした男の声だ。


なかなか頑丈じゃないか。


やっぱりアイツも戦闘訓練か何か受けてやがったってことか。



なるほどね…

こりゃなかなか、



やばいやばいやばいぞ
これは。


撃っても構わんってことは、撃つ自由を与えるってことか?


撃てってことじゃない、だから弾を撃ってくるとは限らない


……いや撃つ自由を与えられているってことは撃ってくる可能性もないとはいいきれないわけで……


どうするどうするどうする



……オワタ……



「ユキっ!」


そのとき、
ユキを呼ぶ声が聞こえた。


そして聞き覚えがある。

すごくある。


さっきの花屋…山下さんの声だ。


え?呼び捨てにしたぞ?

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