2222―SF(すっとぼけフィクション)―
○○○○○



死ぬまで一緒にいるんだって。



ずっと思ってた。



なのに、
それはこのときに、
あっけなく終わった。


女の人にワタルの背中からはがされた時、抵抗できなかった。


ワタル一人を死なせるなんて最悪の裏切りだってのはわかってたけど、

真咲さんと生きていけるんだって思ったら。


大事な人と幸せに暮らしていけるんだって思ったら、


……腕に力なんてはいんなかった。



ワタルが車に乗せられて去っていったあと、



ずるくて、弱虫で、最悪で、


それでもどうしようもなく悲しくて、


涙があふれてきてとまらないあたしを、


真咲さんは優しく包んでくれた。



悲しかったけれど、真咲さんは卑怯なくらいにあたたかい。


だからあたしは真咲さんの胸に顔をうずめて、涙を流してるしかなかった。



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