2222―SF(すっとぼけフィクション)―
◇◇◇◇◇


紅い雨。


ブレインツリー等からまき散らされる花粉が原因ではないかとされている。


この雨を受けた植物は、種類にもよるが、突然変異を起こし、茎や葉に筋肉のようなものがつき、自由な行動が可能になり、他の生物を吸収する。


また、生物がこの雨に当たりすぎると、正気を失い、紅い雨に侵されていない、他の生物を無秩序に攻撃するようになる。解明されてはいないが、紅い雨には何か細菌のようなものが含まれているらしい。


さらにやっかいなことに、その細菌のようなものは感染する。紅い雨の影響を受けた生き物に触られたりして、細菌のようなものがある程度体内に入ってしまうと、その生物も正気を失い、ヤツラの仲間入りしてしまうという。


もちろんその中には、人間も含まれる。



かつて、遠い昔に、新人類が進化に遅れた人類を淘汰したように。


今も、いたるところで争いが続いている。


そして、
こともあろうにその戦いにおいて大きな成果を挙げたのが、ヴァレッセル教団の強化兵士だった。


かつては、
スミレもそうだった。


そして、オレも。



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