2222―SF(すっとぼけフィクション)―
◇◇◇◇◇


そのあと、
少し歩いてから、
座り込んだ。


地面みたいに固い感触じゃない。きっと芝生だ。


オレみたいなやつに相応しい死に方だ。


首を、
上にあげてみる。


見えない空の上から、
ここを見ているのかもしれない親友に言葉を何か告げたい気がした。


もうすぐ、
スミレから人生最後の指令が下されるんだろう。


その指令は、まだこない。


刺さるような冷たさのなかで、


いくつもの、


綿のような雪が、
顔に触れているのを感じる。


雪――


やわらかく、頭に浮かんでくる。であったころに、ユキと話したこと。
ユキがユキである意味。



What can I call you?

キミのこと、なんてよべばいい?


What do you say snow in your country?

キミの国の言葉で、雪ってなんていう?


YUKI…

雪…


If so, call me yuki.

じゃあ、ユキってよんで。


Why?

なんで?


Because snow can cover everything by white. Also, things I had done.

雪はすべてを白で隠せるから。あたしのしてきたことも。


I see, I want you to call me WATARU like you did.

そっか。オレもキミがしたみたいに、ワタルって呼んでほしいな。


WATARU?

ワタル?


Cotton is said WATA in my country. Snow is like a cotton isn’t it?

雪って綿みたいでしょ?


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