黒騎士-ブラックナイト-
ブワッッ!!!
「くっ!」
激しい風が一瞬だけリィナたちを襲ったが、ただ、風が吹いただけだった。
「そして、レイドのことだが……。」
「!」
リィナはロイドを睨んだ。
「殺してなんかいないさ。俺たちの仲間として歓迎したんだからな。」
ロイドは首だけを入ってきた扉に向けた。
「入ってこいよ、兄さん。」
ニヤッ……
ロイドは不気味に微笑んだ。
「……!!」
「……!?」
扉の向こうから現れたのは……。
「レイド!!!」
黒い服を身にまとい、肩には十字架に亀裂の入ったいれずみ。
しかし、長い襟足を結び、青い瞳はレイドだった。
「レイド様!」
「レイド様!ご無事でしたか!」
みんなの表情が和らいだ。
しかし……それはほんのわずかの間だった。
「誰だ?貴様等。」
レイドの第一発声に、騎士たちは固まった。
リィナは目を大きく開けて驚いた。
「レイド……?」
「なぜオレの名前を知っている?」
リィナにはあまりにも大きなショックだった。
「レイド?私よ、リィナよ!」
「は?リィナ?誰だお前。」