晴れ空男子
「…とりあえず、買い物でもいかねぇ?」




 怜司がそう言いだした。






 まぁ…いいんじゃね?






 そう思って全員で電車に乗って近くのショッピングモールに行くことにした。





「電車出るな…早く来て」




 美雨の手を引っ張って電車の乗り込んだ。





「あそこ空いてるじゃん…座ったら?」




 水谷がそう言った。




 隣の美雨に座らせようと思って隣を見た。



「あれ?」




 一瞬、ドキッとして急いで辺りを見渡す。




 すると…立ってるおばあさんに話しかけて座ってる男に席を譲ってもらうように頼んでる、美雨を見つけた。





「…お嬢さん、ありがとね」

「いいえ。お礼ならあのお兄さんに言って下さい」





 美雨はにこっと笑ってそう言った。






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