晴れ空男子
 結局寝れないままセミの声が大きくなってきた。



「美雨―、起きて―」

「はーい」




 起きてっていうか起きてるんだけど。





 制服に着替えて鞄を持って下に降りた。





「今日から新学期ね。律君の名字はちゃんと北見にしておいたからね」

「ありがとー♪」





 …律、ここでもネコ被るんだ。





「ネコを被ってるんじゃないよ。人生の勉強って言ってくれる?」





 …何それ。



 まったく意味変わってるよ。






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