晴れ空男子
「なるほどねぇ…」



 うーん…と唸ってる校長先生はバッと顔をあげた。



「わかったわ。仕事しても構わないわ。ただし」

「ただし?」

「学生としての本業は?」

「学習です」

「だよね。…それも怠らないって約束して」





 もちろん。と答えて校長室を後にした。





 あまり大人の事情とかわからないけど、自分の夢ぐらいは自分できちんと管理して他の人には迷惑のかからないようにしたい。





 できる限り。






「…姉貴!!」

「律」

「校長室に呼ばれたんだって? 何やったわけ?」

「モデルの話だよ」

「あっそ。マネなら俺やろっか?」

「お断り」



 体もたないよ。










< 221 / 296 >

この作品をシェア

pagetop