大嫌いで、大好きな君



時が過ぎるのは早い。
思い返せば、この1週間アユムがとなりにいないときなんてあまりなかった気がする。
2人で映画みたり、ゲーセンで遊んだり、ボーリング行ったり。
充実してるし、楽しい毎日だった。
足りないものなんて…なくない?
あたしは自分にそう問いかけるんだ。
そして気持ちを閉じ込める。
でも体はやっぱり正直。
レイタ教室にいるときは教室からでたくなかった。
アユムには隠してるけど…
やっぱりレイタがスキ…。
執着心がつよすぎ…。
馬鹿みたいで嫌になる…。
あたし、こんな人間だったっけ?
そう思うほど。




レイタのことを思うと悲しくなる…。
でも、そんなときあたしはアユムに甘える。
ずるすぎるね…あたし。
最低だね…。
でも…、アユムがそばにいてほしいって言うんだからいいんだよ…!
自分にそんな言い訳までして…。
ダメなのは自分でよく分かってる。
でも、今のあたしはそんなに強くなくて…
ごめん…。
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