大嫌いで、大好きな君

natural





アユムと付き合っていて1ヶ月たった。
学期末で学校中もバタバタしていてあまり一緒にはいれなかったが最近、やっと落ち着いてきた。


今日も、帰るとき隣にはアユムがいた。
そしてあたりまえのようにあたしのチャリにまたがる。
なれた手つきであたしをチャリに乗せた。
そしてアユムの腰に手を回す。
暑いけど、アユムとくっついているのは嫌じゃない。
あたしは優しいアユムと居れて幸せ。
でも、なぜだろう。
あたしの中にはまだアナタがいる。
でもあたしはアユムが好き。
そうだよ…。
レイタはスキじゃない。
思い込むのは簡単だけど、体は正直で、
目でいつも追ってしまう。



あんな態度とられるのに?
あんなに優しくされないのに?
もう全然話していないのに?


あたし、諦め悪いんだね。
自分の性格に嫌になる。
そしてアユムへの罪悪感も募るばかり。
でもアユムはあたしの隣で笑ってくれてる。
でもあたしがレイタのほうを見ていたとき、アユムを見ると悲しそうな顔してた。


―――――ズキン



あたし、やっぱり傷つけてる。
何度か、本気で別れなければいけないと思った。
でも、あたしは今アユムから離れる勇気がない。
アユムがいなくなったらあたしは
―――ジブンガダメニナリソウ
そう思った。



あたしにはアユムの支えがある。
それがなくなったらあたしはどうなる?
多分・・・。




今はアユムのそばにいる。
アユムがあたしのそばにいてくれるまで。
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