絶対彼氏


「というわけで明日から呼び出したらこい」

彼は笑顔でそう告げると、私のポケットから携帯を奪い、何かをして去っていった

つーか人の話聞けよ!!

「あれのどこが王子な訳…?」

そんな事を思っているとチャイムが鳴った

「お昼ご飯食べてないし…」

そんな事を思いながら私は教室に戻った

教室に戻ると紗季が駆け寄ってきた

「昼放課中どこ行ってたのよ」

「ちょっと用事思い出して…えへへ」

紗季は中学校からの友達だ
高校でも同じクラスになった
身長は160以上のスタイル抜群
いつものようにハニーブラウンの髪を緩く巻いている
それがふわふわしていてなんとも可愛い

「それより今日の校内新聞みた!?
王子に彼女が居るってのは嘘なんだって!」

そしてそんな紗季は王子が大好きっ子だった
王子に彼女になれって言われたなんて死んでも言えない…

「告ったらOKくれるかな…」

「告ればー」


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