一瞬


「ありがとう。」

受け取り礼をいう。

「あらお礼なら拓にいいなさいね。最近秋は勉強とか頑張ってるから欲しがってる小説買ってやったら?ってこの小説教えてくれたんだから。」



そういうと立ち上がってキッチンに立ち、洗い物を始めた。


また拓。

なんで兄貴はあんなにも優しいんだろう。
なんでこんなに人が喜ばすのが得意なんだろう。


拓には勝てない。
兄弟じゃない、1人の 男 として。



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