【完】風に恋をする。







それなら、もう…





あたしの答えは決まってるよ。





あたしは、佳織の手をそっと、強く…握った。




すると、佳織は勢いよくあたしに抱きついてきた。


「ふうかぁ…っ」

「ごめんね…ごめんね、佳織」



「心配したんだからぁ…っ!」



「…うんっ…ありがと」



あたしは、ギュッと溢れそうになる涙をこらえるために、


佳織を強く抱きしめた。










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