【完】風に恋をする。
風花の病室のドアを勢いよく開ける。
そこには、静かにベッドで寝ている風花と、
そんな風花を囲むたくさんの病院の人。
そして…
泣きながら祈るように手を握っている佳織。
「ふ…ま…っ」
「…風花、は…?」
「まだ、まだ…生きてる…っ。
でも…っ」
波は、もうほんの少ししか動いていない。
「風花!! 風花、俺だ、風馬だ。なぁ、優勝したよ。しかも、記録更新してきた」
そっと、目を開ける風花。
優しく…微笑んだ。
口をゆっくりと動かしている。
「…風花? なぁ、言ってくんねぇと、わかんねぇよ…」
『ご め ん ね』
そう、口を動かしている。