【完】風に恋をする。





ー風花sideー



リレーが終わり、あたしは風馬にドリンクとタオルを渡した後、ベンチへと戻った。


佳織があたしの隣に座る。


「どうだった?」

「…すごかった」

「あははっ!」


その言葉しか見つからない。


”すごい”


あの距離を走る彼らが、


ひとつのバトンを大事に渡す彼らが、





力強く走る、彼らが──。









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