+Black Blood.
「律・・・・・・・アイツ?」

「・・・・・しっつけぇな・・・俺が18で、アイツが17。元々美容関連の家だったけど・・・律が継いだみたいだな」


ぱ、と腕の拘束を解く零。


くっきりと痛々しい痣ができていたが、本人は気にしない。

そして勢い良く起き上がり、まじまじと零を見上げた。



「・・・・あ?」


真剣に見つめる無花果。


そして、手を伸ばしぺた、と頬に触れる。


「無花果さん?」

「言われてみれば似てる・・・・?」



そして、零の体に触れたとき。



「・・・・・・・・痛、」


自然と眉が寄る零。


「ん、何?」

「あぁ・・・骨、折れてた」

「っ?!」


目を見開き、零から離れる無花果。



「ちょ、下りろよ零!骨折れてるって・・・」

「肋骨くらいで済んだからだいじょぶだって。」


未だ無花果に跨っている零が苦笑する。



「良くねぇ!!って、う、」

「流れに便乗ー。痛いから、動かないでな?」


無花果を押し倒し、そのまま一緒に倒れこむ零。



「・・・・・・・重い・・・・・」


「痛っ・・・・今超骨にひびいた・・・」


「・・・・・・・・・・・・・野郎・・・」


(大人しくなる無花果に乾杯・・・)


暗い部屋に笑い声を響かせる零だった。



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