+Black Blood.



□ □ □



(案外早く終わっちゃたなぁ・・・)


ベッドに突っ伏す無花果を見て、仁叉が思った。



「無花果ちゃん?」

「ッ・・・・・・・・」


一瞬肩を強張らせ、距離を置かれる。



(・・・・・嫌われてる。イヤ、元々嫌われてたけど)



「・・・帰る、」


掠れた声で、そう呟かれた。



「帰る?ミッション先、って所に?」


(そう言えばこの子の依頼人も1-4地区の生存者だったよなぁ・・・)


「・・・取り合えず仁叉の所に居たくない」

「何それ。」


顔を合わせようとしない無花果の背中には、大量の傷。


「・・律、くんだっけ?零君の弟。」


無花果からは応答が無い。


「良く君をやすやす生かしておけるよね。被害者なのに」



少し反応してからシーツに包まり身体を起こそうとする。



「痛い・・・・・・」

「まぁ、まず帰れそうにもないね」

「律は、ちゃんと話してくれた。もう気にしてないって」

「へぇえ。」


以前の様な男気ある喋り方では無くなったが、どちらかと言うと淡々とした喋り方になってしまった。


「・・・・・零は、分かんないけど・・」



起き上がるのが面倒になったのか、再び包まる。


< 172 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop