+Black Blood.
「・・・・無花果。ずっと思ってたんだ。丁度拾ってから16年ちょいだし」
「・・・・・何?」
不機嫌顕な顔にキスを落とした仁叉。
「結婚、しよ。」
寒さか分からない震えが無花果を襲った。
「・・冗談」
「酷いなぁ、冗談じゃ無いって」
「それじゃあ断る。嫌だ。」
「収容所で暮らす気?収容所出たら君はどうするの?」
逸らした顔を掴む。
「・・・・・・あのひとの、家・・・。」
「あのひと?」
思い出すように呟かれた無花果の言葉。
「誰?それ。」
「仁叉から逃げた時に、少しの間お世話になった、人。」
(・・・・そうか。だから所在が分からなかったのか・・・)
「・・・・収容所に送られたのも、そのひとのせいだけど・・・」
頬が赤くなった無花果を、仁叉は見逃さない。
「エ・・・・・・男?」
「うん。?」
「エ・・・・・・好きなの?」
「うん。」
今日一番の笑顔。
「誰ソレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」