+Black Blood.
「また手上げてたの?」
「後味悪いなぁ」
再び無花果を腕に戻し、愛想笑い。
「んで、何?涼に世話になるんだっけ?」
「・・・・・・・・・仁叉が嫌なだけ」
「・・・・・・・何この雰囲気。仲良くしてるかと思ったらいきなり喧嘩かよ」
金目の涼も苦笑した。
「・・・・俺はね、空チャンが死にそうだったから・・、あん時拾ったの。体が傷だらけだったしね?」
―――軍事服のまま道端で倒れていた青年――――地面は血沼。
「聞くと仁叉のせいみてぇだったしー。ま、君の情報網は凄いから。ちょっと保護してから、安全な収容所に入れちゃいました。」
頭に乗っていた雪を払う。
「――何で今仁叉に捕まってんのかは不明だけど。俺は空ちゃん手負うのはもう無理カナ?見つかっちゃたみたいだし」
「・・・・・・っ・・・・・」
(涼の所に逃げても仁叉にバレちゃったから・・・・・逃げ場が無いって事?)
後ろを見上げると、不敵な笑みの仁叉。
「そうだね。無花果が居なくなったらまず涼の住処に行く事にしよう」
「・・・・・・・・ぐ」
相変わらず、困ったような笑みを浮かべる金目。
「その内空ちゃん死んじゃうんじゃないの?仁叉ぁ」
「そんな脆く育ててないよ。見てたでしょ?双子を育ててた時の事。同期だしね」
床に落ちているダンボールから銃を取り出す仁叉。
「銃、ありがとう。お疲れ様」
「・・・・あぁ、空、じゃあな」
苦笑しながらドアを閉めた。