+Black Blood.
「いやぁ~ゴメンゴメンまさかこんな寒い日にヤるかとは思わなかった。スマンスマン。あれ?その女」


背を向けている無花果を見る涼。



「・・・・寒そう。」

「俺も寒いよ・・・。無花果、涼ってコイツ?」


くるりと抱き竦めながら前を向かせた仁叉。


「・・・・あ、お前」

「うん。涼。」


口元を緩めながら仁叉を見上げた無花果。



「え・・・・空ちゃん?何で此処に・・」

「涼かよ無花果を家に上げたのは!」

「何で空居るの?」

「仁叉に連れてこさせられた。」


すこし顔を歪め、無花果が呟いた。



「・・・・どいうこと?俺は空を収容所に入れた筈だけど」


金目が仁叉を見遣る。



「・・私は、収容所のミッション中で・・・・。それで外に居たんだけど、仁叉に此処に来させられた」


呂律が上手く回らない無花果を驚いた顔で見下ろした。



「空ちゃんいま“私”って・・・!!!」


ぱぁ、と明るくなる涼。


「・・・何、」


“私”と言わざるを得なかった無花果は不機嫌になった。


「涼・・・無花果に手、出した?」

「イチジク?今はそう言うの?まぁいいけど。手なんか出してねぇよ。その時空ちゃん自分のこと男だと思ってたし」


徐々に傾き始める無花果の機嫌。



「・・・・・・・でも仁叉、空ちゃん・・・・・・」


ちらりと傷だらけの体を見た涼が顔を顰める。



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