+Black Blood.
「なっ・・・・」

「!!!!!!!」


と、突然に無花果が気配を察知し、自分の後ろに居た男と向き合った。



「いい反応じゃん・・・・気配を消してたつもりだが・・」


「外の、焼け臭い匂いが漂ってる」



ドクン・・・・・・・・・、と心臓が早くなったのが分かった。



「ゼロを離せ」


背中越しに、ゼロを捕まえている男に言った。



(俺一人はキツイ・・・・・・)



相手を良く見た。


自分より身体の大きさがはるかに高く、大きい。
黒に近い色のスーツで、1人はサングラスをかけていた。


(新手・・・・イヤ、コレがスパイって奴か・・・?)


そして、ふと思う。


(スパイって、堂々と正面玄関から入って来るモンだったか?)


「・・・・・ぎっ!!」




突然、無花果の前に立っている男に動きがあった。


「カワイイ位にちっさいなぁ・・・」

「だまれ!」


スーツから取り出された黒い銃。

ソレを、無花果が脚で払い除ける。


カァンッ!!


「いて・・・・」

「てめえらは何者だ!!!」

「何者って・・・くせ者?」



ゼロに付いている男が冗談を言った。



「・・・・・ざけんなよ・・・」



胸に銃口を当てられながらも、不敵な笑みを浮かべたゼロ。

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