+Black Blood.


バァンッ・・・・・・・・・・・・!!!!



「・・・・・・、・・・・・・・!!」


無花果の背後で、劈くような銃声が聞こえた。



(ぜ、・・・・・・ダメだ、後ろを見たらやられる・・)



「・・・・・・・・・・・あらあ。」


目の前に立っている男が意味深な溜め息をつく。


「!」


シピッ

無花果が声を失った。


(血・・・・・・・!!!!!!


零がやられた?!)



大理石の床。


無花果達の足元には、血飛沫が広がっていた。



「キミの相手はオレだよっ」

「くっ・・・・・・・・」


自分のにも拳銃を向けられていた、と言う事を思い出し、無花果も咄嗟に動いた。


また、銃を蹴り上げようとした時。


ガシッ。


「なっ、」


「甘いよ!現役ナメんな!!」


足首を掴まれ、その足を撃たれそうになる。



(・・・・・・・・仕方無い)


掴まれた足の付け根を触った無花果。


(ゆっくり、気付かれない様に)




< 80 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop