+Black Blood.
バァンッ・・・・・・・・・・・・!!!!
「・・・・・・、・・・・・・・!!」
無花果の背後で、劈くような銃声が聞こえた。
(ぜ、・・・・・・ダメだ、後ろを見たらやられる・・)
「・・・・・・・・・・・あらあ。」
目の前に立っている男が意味深な溜め息をつく。
「!」
シピッ
無花果が声を失った。
(血・・・・・・・!!!!!!
零がやられた?!)
大理石の床。
無花果達の足元には、血飛沫が広がっていた。
「キミの相手はオレだよっ」
「くっ・・・・・・・・」
自分のにも拳銃を向けられていた、と言う事を思い出し、無花果も咄嗟に動いた。
また、銃を蹴り上げようとした時。
ガシッ。
「なっ、」
「甘いよ!現役ナメんな!!」
足首を掴まれ、その足を撃たれそうになる。
(・・・・・・・・仕方無い)
掴まれた足の付け根を触った無花果。
(ゆっくり、気付かれない様に)