+Black Blood.



□ □ □



「・・・・・本当大きくなったよ、空羽」


(目眩が・・・・・・・・ヤバい)


「起きて、」


(自分が、どうなってるのか分からねぇ・・・・)



仁叉が無花果を起き上がらせた。


「っう・・・」

(何だ・・・・・この、感触・・唇に・・)



「起きた。」

「なっに・・・・・・・した」

「キス?」


(何だぁ?ソレ・・・・)


「そっか、空羽には何にも教えてなかった」

「人を殺す・・ことは教えてくれた」

「そうかもね・・・・・・・・・」


目の前の仁叉の顔が、ゆっくり笑う。



「っ・・・・・・・や、!」



(口ン中に気持ち悪ぃものが・・・!)


「じゃあ、教えてあげるよ。



僕、君を拾ったときもう決めてたんだよ。
こうするコト」



(気持ち悪い・・・・・・頭が上手く回らない、)


「羽牙祢はどう?元気?あの子何も教えなくてもどっからか集めた情報で知識豊富だし」


「や、めろ・・・・・・」


「空羽は一番真っ白で教え甲斐がある」




< 93 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop