晴れ時々@先生の妹【第1巻】



酷く震えて座っている店員の前に警察官の松本が立ち止まり、手錠の鍵を見せる。





キラーンと光る手錠の鍵。




店員には手錠の鍵が神々しく見える。





「ようやく、届きましたよ手錠の鍵が。早く外してあげますから、ちょっと待ってて下さいね」






「あっ、あの…。早く、外して下さいよ!もぉー、1秒もまてないぐらい、ギリギリなところでずっと我慢をして耐えてたんですからね。は、早くっ……!」






「そぉーですよね、手錠が好きな人は誰もいませんからね!アッハハハッ……」




真顔の店員は瞳をうるうると潤ませ、声を震わせながら話をする。






「いやー、警察官のあなた、笑っている場合じゃないですよ!私は、早くトイレに行って、用をたしに行きたいんですから……」


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