晴れ時々@先生の妹【第1巻】
玄関の方へスタスタと歩いて行く中村先生。
真っ暗な寝室の部屋の中で無言の二戸 梨杏。
「………………。」
シーーーーーン!
凄く、静か――。
暫くして、寝室の部屋の前を通り過ぎて行く中村先生。
「玄関のブレーカー、全然ダメだった。一晩は、真っ暗なままだけど、まぁ気にするなよ!オヤスミ――」
大きなあくびを一つした後、ソファーに横になる中村先生。
ベッドの布団の中に潜り込む二戸 梨杏。
――先生、私の側にいる事がそんなに嫌なの?
添い寝をして欲しかっただけなのに。
中村先生に“添い寝”を求める事も問題だが、“一夜を共にして下さい”と発言をした事はもっと重大な事なんだとは全く自覚をしていない二戸 梨杏。
布団の中に潜ったものの、目が冴えてしまってなかなか眠る事が出来ない二戸 梨杏。