鈴の音が響く頃
カツ――ン…
水晶はポロリと岩から剥がれ、床の岩肌に当たる
「!!!!!!!」
割れた?!?!
即座に水晶を拾い上げ、確認する
…運よく、傷も付いていないようだ
「よ、よかったぁぁぁ…」
これが歴史的遺産だったら、
傷をつけた私は、きっと咎められるだろう
それは、嫌だ。
もうこれ以上扱いたくない…
私はそっと、もとの位置に水晶を戻す
カッ
「?!?!」
突如水晶が激しく光り、
強い風が地面から、ぶわっと巻き起こる
「んんっ」
私は思わず
近くの岩肌にしがみつき、
目をきゅっと閉じる
なにが、起こったの?!
早く早く、止んで―…
「くあーぁぁ!よく寝たー!!!!」