鈴の音が響く頃

「そうだ、杏・・・・!!!」

まだ、杏があの祠に・・・・


『安心しろ。抜かりはない』


妖精が指差したほうを見ると、
ベッドが微かにふくらみ、すやすや眠る、杏が見えた

ほっと、肩をなでおろす


「なんだ?なんで布の箱の上で寝てるんだ?」

赤毛の子が、不思議そうな表情でポツリとつぶやいた


「これは・・・ベッド。西洋のお布団だよ」

恐る恐る答えてみた。

けど

「お前なんかに聞いてねぇよ!!!」

またもや、ギッと強く睨まれる


「ほおっておけ。そんな人間」

こっちはこっちで、冷たい・・・・


『全く・・・仲良くできんのかねぇ』


妖精が深いため息を漏らす


「いいから、早く説明しろ!!!」


赤毛の子が、痺れを切らして叫ぶ


『ふむ。そうだな。お前達や・・・・
あと、一番状況を理解できていない、
キョウコのためにも』

「!!!なんで私の名前・・・!」

『お主が私の門を通った瞬間に、お主を視させて貰った。』


い、いつのまに。



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