鈴の音が響く頃

「違和感は感じないけど…
いや、でも…」



『クレナイ。受け入れることだ。お前は今、自分がどんな状況か、理解しているのかね?』


うっっ、と
紅が後ずさる


いい気味だと言わんばかりに
楓ちゃんがニヤニヤしながら
紅に詰め寄る



「俺達は、今霊力が足りなすぎる。自分の姿すら維持できない。このままだと、消滅する」

「え?!」

『ふむ。流石、シバは理解が早いな』

うんうんと、腕を組んで頷く



「この二人、消えちゃうの?!」

知らず、私も必死になって楓ちゃんに詰め寄っていた


…きっとそれも、楓ちゃんの思惑通りなんだろう



『消える。このまま契約者が現れなければ、な』

「契約者?」

『主人だよ。この者達の。』


と、いうことは
前の契約者は、鈴姫




「……私に、その契約者になれ、って意味…?」


『さあ?それはキョウコが決めることだ』



楓ちゃん…なんて意地悪なことを…
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